『カーテン』アガサ・クリスティ著
クリスティが生んだ名探偵ポワロ最後の事件は、あの懐かしきスタイルズ荘にて起こります。
ファンならば通らなければと思う道なのに、最後を直視したくなくて、できるだけ伸ばしたいというのが本音。
他の作品はほとんど学生時代に読んでいたけれど、そういうわけでこの作品だけは今になって読了。
『読もう』と思えるようになるまで、二十年ほどかかりました。


冒頭、ヘイスティングスは老いの残酷さについて語ります。
けれど、読むうちに若さにも残酷さはあるよなぁとしみじみ。


幕を下ろすということについて、いろいろ考えさせられました。
それに犯人についてもね。人物『X』の持つ性格は、現代社会でもたびたびニュースになるものです。
人間抱える闇というものは、時代を問わないものなのかと切なくなります。




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201605292349
『決定版五輪書現代語訳』宮本武蔵著
『五輪書』とは、無敗を誇った剣豪・宮本武蔵が晩年に書き記したものですね。
『地の巻』『水の巻』『火の巻』『風の巻』『空の巻』にわかれていて、それぞれで兵法を説いています。


今もなおビジネスや人間関係といった日常で応用のきくヒントがたくさんつまっていると思います。


特に、目の付けようのこと。
『観の目』という大局を見る目と、『見の目』という細部を見る目という表現が出てきます。
観の目を強く、見の目を弱くして、遠いところを近くに見、近いところを遠くに見ることが大事だというのですが、これって、現代社会でもいえることですよね。


特にツイッターなどSNSで、『観の目』が閉ざされているなって感じることが多々あります。
俯瞰できなくなるというか、客観的に自分含めて周囲を見渡せなくなるというか。細部ばかり気をとられてしまうというかね。
背筋も心も目も、知らず知らず縮んでしまうものかもしれませんから、気をつけたいなぁと再確認しました。


かといって、見の目も大事なんですよね。
昨日の私よりも、今日の私は少し進んでいるはず。




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201605271807
『ナイルに死す』アガサ・クリスティー著
名探偵ポワロが登場する長編の中でも、実にヒューマンドラマに溢れた作品かと思います。
舞台はナイル河をさかのぼる船上。若く美しい資産家リネットから物語は始まります。


殺人が起こるのは中盤にさしかかってからでしょうか。
なのにちっとも退屈しないんですよね。金と情と男と女、そして異国情緒がうまく織りなされます。


学生時代に読んでいるはずなんですけれど、情の描写はあの頃はよくわかっていなかったなぁとしみじみしました。
犯人が犯罪にひきずりこまれていく理由に当時は釈然としなかったんですが、今読むと胸が痛みます。


クリスティは皮肉というか、嫌味さを書くのがとても長けている作家だと思います。
資産家リネットは生まれながらにして女王であり、自分の嫌味さがわからないんですよね。何故自分が嫌われるかわからない。絶対的な自分への正義と強引さを貫きながらも、それを当然と思っているから孤独に苛まれている。
そこが実にうまい。


そして嫉妬ですね。とりつかれてしまう様子が、本当に見事。
ポワロが作中で、自分が若い頃を過ぎていることを感謝するほんの数行があるのですが、好きな場面です。


ときおり、ポワロは若者たちに諭すことがありますけれど、ある種の若い人には試練を乗り越えた人のアドバイスなど届かないものです。
たとえ、若い人が痛みから逃げるために忠告を求めたとしても、やはり結局は自分でもがき苦しみ、恥をかき、痛い目にあって自分で納得しなければいけないものなんだろうなぁと思います。




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201605221334
菩提寺の牡丹
夫の実家の菩提寺は牡丹のちょっとした名所でもあります。





一輪でも映えますねぇ。
貴婦人のような艶やかさ。





でも、本当の事を言うと、お恥ずかしいことに芍薬と牡丹の区別がつかない私です。





品種名も雅でいいんですよね、牡丹とか椿とか薔薇は。
それぞれなんていう名前なんでしょうね。





この牡丹を見るのも三度目? 二度目?
う〜ん、過去を振り返らないタイプなのでうろ覚えですけれど、この先何度も見ることでしょう。





それにしても、今日は暑かった!
実家のある北海道ではやっと桜が咲いてきたそうです。次はライラックかな。
気温が10度ほど違うと、花も違うものですね。

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201605050013
足利の藤
二年ぶりに足利に大藤を見に行きました。





八重藤が気に入りました。





白い藤はちょっと早かったかなぁ。
それでもいいお天気で、辺り一面藤のいい香りがしていました。





圧巻です。
そして観光客の数も圧巻です(笑)
中国人観光客の多いこと! そしてお若い方ばかりでした。
むしろ、日本人になるとちょっとお年を召した方が目立つ気が……(爆)





こちらは藤ソフト。
ハーブのような風味がします。
園内にたくさんのソフトクリーム屋があるんですが、暑かったせいもあり、どの店舗でも行列でした。
美味しいですよー!



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201605030040
| 猫草物語 |
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