黒澤明『赤ひげ』
夫が観ていたので横目で鑑賞していたら、そのうちまんまと引き込まれました。


黒澤明『赤ひげ』





加山雄三のにじみ出る若さと育ちの良さがナイスキャスティング。
それにしてもずどんとくる映画ですね。

終盤、本当に胸がつまりました。
井戸に向かって名を呼ぶシーンがあるんですけれど、あの無力さ、健気さが死を前にした人間を象徴しているように思えました。
人生は井戸のごとく。

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201507282113
ナウシカとサラバンド
昨日は親子で『風の谷のナウシカ』を鑑賞しておりました。





ラストシーンのオウムからナウシカに触手が伸びてくるあたりで『ナウシカ・レクイエム』という曲が流れますが、いつもヘンデルの『サラバンド』を思い出します。





オマージュなんですかねぇ。
どちらの曲も大好きです。




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201506071922
羽衣からの『かぐや姫の物語』
親しくさせていただいているイラストレーターさんのチルさんと羽衣伝説について話していた昨日。
羽衣伝説からかぐや姫に思考が飛んで高畑勲監督の『かぐや姫の物語』を思い出しました。
とはいっても、あらすじは知っていても、まだきちんと本編観れてないんですけど。
だって子が月に帰ってしまうなんて、感情移入しちゃって辛くなる親ばかですもの。





ラストの音楽がなんでこれなんだって夫が言っていた気がします。
普通ならしんみり別れを悲しむところにアップテンポ。


隠された羽衣を取り戻して天に飛んで帰る女性の伝説がありますが、かぐや姫は羽衣で飛びません。
原作のかぐや姫は羽衣を着た後に車に乗って帰るんです。
かぐや姫の羽衣は穢れた卑しい世界の人間の情を忘れるための浄化装置みたいなもの。
原作でも、羽衣を着る前に帝に手紙をしたため、羽衣を着たらおじいさんを愛しく思う気持ちもすっかり忘れて車に乗ってさっさと天に帰るわけです。


かぐや姫は地上に降ろされたことが罰なわけで、迎えに来た天上の人々にしたら「こんな穢れたところからやっと解放されて良かったねぇ。あぁ、やだやだ。さっさと帰りましょ」と能天気かつドライなわけですね。
だからアップテンポの音楽なんでしょう。
月の都には争いや嫉妬といった醜い感情がなく、常に朗らかで平和で幸福。
だけど、人間は醜さや辛さ、哀しみがあるからこそ喜びや愛しさといった「もののあはれ」があるわけです。
天上の人にはそういうものはない。


なので、地上の人が涙にくれて別れを惜しむところを、あっさりドライに帰るようにもののあはれがない。
戦争も起きようがない人たちですよね。それを素晴らしいと思うか、欠陥があると思うかは『風の谷のナウシカ』の原作で墓に眠っている賢い新たな人間たちの卵に関する考えにも通ずるところがあるんだと思います。


観客は「ここでこの音楽?」と呆気にとられていいんでしょう。
だって私たちは地上の人間であって、月の世界の人間サイドには立てないから理解できなくていいんです。
それまでは人間の醜さと素晴らしさの両方を知って、帰りたいけど帰りたくない狭間で苦しむかぐや姫に感情移入しているわけですが、羽衣を着てアッサリ人間を捨ててしまえるかぐや姫にはなれないのでしょう。
この能天気な音楽は一気に私たちをかぐや姫サイドから地上の老夫婦や御門サイドに引き戻してくれるんでしょう。
実際、その場に居合わせたら「え、そんなアッサリ帰っちゃうん?」って呆然とするでしょうし、月の世界の人々との感性の違いをまざまざと見せ付けられるんでしょうからね。
ここではこういう音楽が流れるべきなんじゃないの? と想像できるような神妙な音楽は、あくまで地上の人の想定内のものであって、月の世界の人はもっと斜め上行くってことでいいんじゃないかと思います。


まぁ、きちんと観てないから、きっとそんな感じなんだろうなという予想ですけれど、やっぱり息子がどっか遠い世界に行く疑似体験をしそうで観れないわぁ……。
噂の御門の顎は見たいけど!




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201506050910
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』
先日、夫と観ていて途中で離脱。
今日、ラストまで観ることができました。


『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』





とても面白かったです。
物語、哲学、人物、世界観、そして音楽。どれも魅力的。


魂や自我は本当はとても脆く危ういところにぎりぎり立っているんだなぁと感じました。
生命とは何か。
魂を持つ存在として生まれながら傀儡(かいらい)のように生きる者もいれば、傀儡として生まれて魂を宿した者もいる。
自分の存在を得るために必要なものは何か。


それがたとえ偽の記憶でも、人は記憶や思い出から生きてここにいると確信して存在するなら、それを本当だと確信するには何を根拠にしていいのか。
そこすら疑わざるを得ない世界に生きる。決して遠い世界の出来事ではないと思います。
誰かに埋め込まれた記憶で幸せに生きるのは、本当に幸せと言えるのか。それとも知ることがすべて正しいことなのか。


人の居場所って、自分で作るようで、意外と他者から生まれていると思います。
「ここにいていいんだ。私はここにいるんだ」って、誰かと接することで他者との距離をはかって初めてそう思えるんじゃないかと。
実際に触れ合うこと、名前を呼び合うこと、出会うこと、様々な思い出を共有すること、そんなことの積み重ねで、居場所ができるのかもしれません。人は脆いからそうでもしないと心もとないのかもしれません。生命とは何か定義できていないから不安なのかもしれません。世界は小さくて広いから、どこに行っていいのかわからない。だから他者との壁と壁の隙間に居場所を見出したいのかもしれません。でも、彼女たちはそこにとらわれず行ってしまったけれど。


そんなことを考えながら観ていました。


少佐かっこいいっすね。
バトーは少佐の背中から目を背けたり、人形使いはほったらかしなのに少佐に上着をかぶせたり、ラストで名前を呼んだり、まぁ、特別な感情を持っていたようですけれど、こういう強くて凛々しい人を好くと大変ですねぇ。
風の谷のナウシカの原作におけるナウシカの強さに共通するものを感じました。
遠くに行ってしまうんですよねぇ、こういうタイプ。
そして尊敬にも似た、手に入らなかった好意というのは後に引きずるんだよなぁ。


そして川井憲次の音楽がいいですね。『謡III - Reincarnation』とか聴くと、まめたろうも静かになります(笑)



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201504062114
映画『かもめ食堂』
本日は夫がかけていたので、こちらを観てました。


映画『かもめ食堂』

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(2010/09/22)
小林聡美、片桐はいり 他

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ストーリーとしては正直「これだけ?!」って思う人もいるかもしれないけれど、忙しくていろんなものを失ったとき、ふと立ち止まりたくて観る映画のような気がします。
まぁ、小林聡美と片桐はいり、そしてもたいまさこの持ち味を楽しむ映画ともいえる。


そして出てくる食器や衣服も可愛いですねぇ。
舞台はフィンランドだけに、北欧ものが好きな私はうっとりしておりました。


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本日の晩御飯。

牡丹肉。
青海苔卵巻き。
大根の葉のナムル。
ほうれん草のおひたし。


本当は焼きうどんが食べたくて買い物に行こうかなぁと思ったんですけれど、風がものすごく強くてやめました。
結局あるもので。
それにしても、かもめ食堂を観ていたらおにぎりが出てくるんですけれど、無性に食べたくなりました。
こんなに食べたばかりなのに……。

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201412092208
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